
こちらの商品は二重煙突が壁や床等を貫通する際に使用します。
片面換気口あり、片面換気口なしのミックス仕様です。
壁貫通の際に屋内側の壁面に換気口あり、外壁面に換気口なしで利用します。
こうする事でで壁の中にこもる熱を排出する作用があるので安全性が高いです。
断熱二重煙突を壁や床を通過する際は可燃物から最低5センチ以上の距離を離して施工するという決まりが欧米にはあります。
詳しくはこちらのブログ記事、めがね石は絶対に必要か?をご覧ください。
壁や床を貫通する際はこの壁床貫通キットを利用することで、可燃物から最低5センチ以上の距離をとることが可能です。
素材はSUS304製の2ミリ厚です。
外寸440ミリ×440ミリで直径130ミリの煙突が余裕を持って通る穴(約140ミリ)が開いております。
円筒部は噛み合わせになっておりパカっと開いて壁の外部と室内、もしくは一階天井と二階の床の部分に挟み込みます。
こちらの部分が直径230ミリの空気断熱の三重煙突の役割を果たします。
さらに三重煙突部分は空気層シールドとなり眼鏡石の代わりになります。
施工方法としましては壁の中に内法寸法34センチのケイカル板を張り付けた木枠を入れるとさらに安全性が高まります。
この三重目のシールドで二重煙突の外側から10センチの距離を確保することが可能です。
穴は400ミリ間隔になっております。
大型貫通キットの真下にサポート土台のアングルを隙間なく取り付けるとちょうど良い距離になります。
そのままの状態で壁厚12センチから22センチ程度まで対応が可能です。
それ以下の壁厚に対しての利用時はグラインダー等で切って使用します。
それ以上の壁厚に対してはトタン板等で足りない円筒部を継ぎ足すような形で加工して利用する事は可能かと思われます。
こちらの商品を使用して断熱二重煙突が壁や床を貫通する際はアジャスター管(スライド煙突)は危険なために使用の際は以下の事を守ってください。
アジャスター管(スライド煙突)伸ばして使用すると断熱材の充填されていない二重煙突部分が出来てしまいます。
その断熱材の充填されていない空気断熱の煙突が壁を貫通すると火災のリスクが高くなり危険です。
貫通キット部分で伸ばして使用するのであれば切り売りのセラミックファイバーブランケットを購入して詰めて利用してください。
詳しくは二重煙突のアジャスター管(スライド煙突)を参照してください。