煙突の設置はDIYで可能?
答え → 一言でいうとケースバイケースです。
こちらのYouTubeのカラーベスト屋根抜き編を参考にして下さい。
山のえんとつ屋で扱っている二重煙突は断熱材入りです。
なので基本事項さえ守って頂ければ火災の心配はありません。
ですが、煙突掃除をされない方やシングル煙突で壁を無理やり貫通する方など、安全のための基本事項を守らない不勉強な方には火災の心配は残ります。
それではDIY設置が可能なケースから述べていきたいと思います。
・外壁沿いにストーブを設置、外壁を貫通して煙突を設置される場合
この場合は外壁のサイディングとコンパネ、内壁の石膏ボードを貫通する穴をあける必要がありますが、雨漏りの心配がないので足場さえ用意できればそれほど難しくはないと思います。
ですがこれには勇気と決断と道具が必要です!
なのでそれが一つでも足りない方は、プロに設置の依頼をお勧めいたします。
特に新築間もないピカピカの家にプロでもない素人が穴をあけるのは非常に勇気がいりますので。
穴が開きさえすればあとは壁床貫通キットを使い煙突を設置してコーキングで雨が入らないようにふさげば壁の貫通部分の仕事は終わりです。
あとは壁からウォールサポートで煙突を支え、立ち上げて設置すれば大丈夫です。
足場がない場合は二連はしごでも作業は可能ですが、2階建てだと7メートルを超えるので非常に危険です。
その状態で7キロもある二重煙突を抱えてはしごを上り、両手を離しての作業は恐ろしくてまずお勧めは出来ません。
おそらくチャレンジしても恐怖で出来ないと思います。
・天井を突き抜け屋根から煙突を出す場合
これは雨仕舞を少しでも間違うと雨漏り間違いなしです。
特に瓦は隙間が大きく煙突貫通後の雨仕舞が難しいので素人は手を出さないほうが無難だと思います。
やはり一番簡単なのはアメリカの家に多いシングル屋根です。
ただし日本ではシングル屋根があまり普及していないので、アメリカのように簡単にはいきません。
アメリカでDIYでの煙突施工が多いのはDIYの文化はもちろんのこと、やはりシングル屋根で煙突の施工が簡単だからだと思われます。
シングル屋根であれば新築時の煙突の施工はもちろん簡単ですし、あとからの施工でもそれほど難しくはないです。
またEPDMやシリコン等のゴム製フラッシングを利用しているということも簡単な理由です。
シリコン製フラッシングの耐久年数は20年程度と言われていますが、個人輸入をしDIYで実家につけた薪ストーブのシリコン製フラッシングも、20年経過した現在でもひび割れなどは見当たりません。
しかも南向きで紫外線をしっかり浴びているにもかかわらず劣化していなかったことは、非常に驚きです。
話を戻しますと日本の建売住宅等の一般的な住宅は、カラーベストの屋根が多いです。
カラーベストはホームセンターに一枚単位で売っている事もありますので手に取って見てもらえばわかるのですが、シングル屋根ほど柔軟性がないので穴あけ加工はやや難しく、下手をすると割れる可能性があります。
ですがグラインダー等の電動工具があれば、割れることなく穴あけ作業は行えますので、用意したほうがよいでしょう。
またシリコン等のフラッシングを使わなくてもカラーベスト製の屋根であれば、山のえんとつ屋で販売しているステンレス製のフラッシングで煙突の屋根貫通は可能です。