炉台の断熱の厚みと離隔距離に関する誤った説明の訂正と今後の基準に関して


🔥【訂正とご案内】

薪ストーブ設置に関する説明内容の訂正とお詫び
(炉台厚み・離隔距離・炭化温度について)

いつも山のえんとつ屋をご利用いただき誠にありがとうございます。
薪ストーブの「炉台(床断熱)」「煙突・本体の離隔距離」、および
「可燃物の炭化温度に基づく安全説明」について、
これまでの当店のご案内に不十分な点や誤解を招く表現がありました。
以下のとおり訂正し、今後の説明方針をお知らせいたします。


1. 【炉台の“25mm不燃材で安全”という説明について】

当店では従来、

「不燃材を25mm以上使用すれば炉台として安全です」

という趣旨の説明をしておりました。

しかし、この説明は 断熱性能を考慮しておらず不十分 であり、
不燃材でも 熱をよく通す材(モルタル・コンクリ等) では
可燃物温度が基準値を超えることが分かりました。

実際の温度計算では:

  • ケイカル板12mm → 150℃の表面で裏が70–80℃

  • ケイカル板24mm → 40–50℃

  • ケイカル板36〜48mm → 35〜40℃

となり、
12mmでは安全基準(65℃)を超えるが、24mm以上で安全域に入る
ということが明確になりました。

今後は、

  • 床が木(可燃物)の場合:ケイカル板24〜36mm以上を推奨

  • 仕上げ材にモルタルやタイルを使用する場合も、断熱層の追加が必須

としてご案内いたします。


2. 【可燃物の炭化温度に関する説明の修正】

これまでは、

「可燃物は100℃に長時間さらされると炭化が進むため、
80℃以下・できれば100℃以下に抑えるのが安全」

という形で説明してきました。

※この考え方自体は 正しく、安全側の説明 ですが、
「基準が80℃/100℃」と誤解される可能性がありました。

正式な業界基準は以下のとおりです:

可燃物の許容温度上昇:65℃以下

(JHSA・欧州EN・メーカー基準で共通)

なお、

  • 100℃前後で長期加熱 → 内部炭化が進行する

  • 炭化が進行すると 着火温度が低下し、火災リスクが高まる

というのは科学的にも正しいため、
当店が「80℃以下」「100℃以下」という表現を用いていたのは
“より安全側に寄せた説明”でした。

今後は、

基準値:65℃以下
安全の考え方:80℃以下・理想は100℃を超えないこと

という形で 基準値と安全余裕値を区別して説明 してまいります。


3. 【離隔距離「1/3に短縮できる」という誤解の訂正】

以前の説明では、

遮熱シールドを入れると離隔距離が「1/3」に短縮できる

と受け取れる説明がありました。

しかし、正式な規格(NFPA・JHSA)では:

✔ 遮熱板(通気あり)で短縮できるのは 1/2まで

✔ 1/3にしてよいという規格は存在しない

✔ NFPAの “1/3減らせる” が誤訳され広まったのが原因

ということが確認されています。

今後は正しく:

  • 薪ストーブ本体 → 遮熱で1/2が最大

  • 1重煙突 → 遮熱で1/2が最大

  • 1/3に短縮できる規格はない

と統一してご案内いたします。


4. 【当店の断熱二重煙突(EN T600)の離隔50mmについて】

今回訂正となるのは「離隔短縮規則(1重煙突・本体)」に関する部分です。

一方で、当店が採用している

✔ 欧州EN規格 T600 認証の断熱二重煙突

✔ 可燃物から 50mm(5cm)離隔で安全 と規格認証済み

(T600-N1-W-V2-L50050-G50)

という部分は 正しく、安全性に全く問題ありません


🔥【最後に】

今回の訂正内容は、
薪ストーブ設置基準の中でも特に情報が混乱しやすい領域であり、
当店もより正確な説明が必要であったと強く反省しております。

今後は、

  • 科学的根拠

  • 正式規格

  • 実測・計算データ

  • 現場条件

を踏まえた、より正確で安全な情報提供を徹底いたします。

既に施工されたお客様でご不安な点がございましたら、
炉台の構成や離隔距離について 無料で確認・アドバイス を行いますので、
どうぞ遠慮なくご相談ください。

今後とも山のえんとつ屋をよろしくお願い申し上げます。

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