我が家の薪ストーブ、今の断熱二重煙突になるまでに結局3回も交換していました。
時間はたっぷり、お金はそこそこつぎ込んできました。
それでも火事にはならなかったし、今ではいい思い出だと思います。
しかし、やはり最初から良いものに出会えていたら、、、とも思ってしまいます。
2007年10月、長女が5歳の時の写真です。
こちらは最初に設置したホンマ製作所のブリキ製の卵型の薪ストーブとスパイラルダクト製の煙突です。
古民家の移築後まもなくまだ一部屋目の製作途中の写真です。
一重煙突の壁出しです。
かなり煙の排出が悪く、冬が深まるにつれ煤がたまり上手く燃焼しませんでした。
それでも薪ストーブは暖かく重宝しておりました。
家もまだまだ未完成です。
木製のゆらゆらガラスの入った建具を中古で購入して
枠にこだわり建具をフルオープンができるようにしました。
右に見える白い箱は雨どいからの雨水を集めて手洗いや食器洗いに利用しておりました。
週末の日帰りの利用だったのでそれでもまだ十分でしたが夏には藻が発生して水を汲むと緑でした。
こちらは2008年12月の写真です。
蛯名鉄工という東北の鉄工所に薪ストーブを作ってもらいました。
上下分割式で下をオーブンにしてもらいました。
しかし鉄板が切れているためか熱が下に伝わらずにオーブンの機能を全く果たしませんでした。
そして上の写真の左下に写っているものは車のラジエターです。
これを薪ストーブの背面に取り付けて水を回して床暖房への利用を考えましたが大失敗!
プラスチックの部品が溶けてしまいました。
そしてこのストーブの為に屋根抜き煙突に変更しました。
これはフラッシングを使わずに煙突瓦というものを近畿セラミックスというこの平板瓦の会社に頼んで特注で作ってもらいました。
そして完成したのがこちら。
これも一重部分は以前と同じですが今度は150ミリのスパイラルダクトを利用しました。
二重の部分はスパイラルダクトの200ミリを耐熱塗装で仕上げています。
一重と二重の間は薄板をコの字型に曲げ、スペーサー代わりにして空気層を作りました。
一重煙突と二重煙突が共存しています
このあと一重煙突は不要になったので取り外しました。
2009年12月
オーブンがついていても機能しない薪ストーブには嫌気がさして
今度はmaki式薪ストーブさんに手作り薪ストーブを制作してもらいました。
オリジナルのデザインから制作をしてもらったので丸くかわいい形に。
今でも気に入って使っています。
やはり鋼板製は丈夫で長持ちします!
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それからさらに数年が経ちました…が!
2015年2月、なんとポキッ…と根元から折れてしまいました…!
2014年4月~2015年10月、2016年8月~2017年2月の合計2年ほど家を無人の状態にしていたのですが、その間の出来事でした。
なぜ無人状態だったのかというと、子供6人を連れて一家で南国のフィリピンで生活をしていたからです。
詳しくはまた別の機会に書きます。。。
錆びて折れているのが一重煙突の部分です。
スパイラルダクトの亜鉛メッキは通常使用だと錆に強いのですが、煙突に使うと亜鉛が溶けてさびやすくなるとの事です。
やはり煙突にはステンレスがよいですね。
仕方ないので天ぷら用の鍋をひっくり返して雨よけにしておきました。
2017年の2月の帰国後に新しく煙突を入れました。
今度は一重の部分には120ミリのホンマ製作所のステンレスのシームレス溶接煙突
そして二重煙突の部分にはこちらもホンマ製作所の150ミリのハゼ折り煙突を使いました。
そして二重の煙突の間にはセラミックファイバーを詰め込みました。
無理やり自作の二重煙突を作り150ミリ径の煙突瓦の穴から突き出しています。
以前よりも一重煙突の径が小さくなったのでスパイラルダクト用の異形ダクトを加工して無理やり接続しました。
見栄えは悪いですが何の問題もなく使用していました。
そして2020年10月
とうとう煙突瓦をやめてフラッシングを使用して念願の断熱二重煙突を入れました。
現在も山のえんとつ屋で販売しているソケット接続の煙突です!
屋内は150ミリ煙突に戻りました
今では何の問題もなく煙をしっかり排出しています。
そしてこの煙突であれば私が生きている間は取り替える必要はなさそうです。
色々と試行錯誤してやってきましたが、やっと満足できるものを見つけられました。
でもその苦労のおかげで中国製の品質の良い断熱二重煙突に巡り会えた訳で、マイナスな出来事だと思ったことでもどこにつながるかわからないですね。
縁がつながって今では山のえんとつ屋という、えんとつ屋稼業をさせていただいています。
あれこれ苦労をたっぷりしてきましたので、DIYユーザーの皆様にはできる限りのサービスを行いたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。