壁貫通?
屋根貫通?
どちらがベスト?
どちらが正解かの答えはありませんが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
それではまずは壁貫通から
メリット
足場さえ用意すれば施工が簡単→DIYでの施工がやりやすい
施工費が安い
建物へのダメージが少ない
施工が悪くても雨漏りの心配がほとんどない
デメリット
横引きがあるのでドラフト(煙のぬけ)が悪い
L管、T菅キャップ付き、サポート土台などの二重煙突が多く使われるので部材費が高い
熱損失が大きい
屋根の外にはみ出しているので煙突キャップの掃除が難しい
美観的にすっきりしていない
一方屋根貫通は
メリット
煙突がまっすぐなのでドラフト(煙の抜け)が良い
煙突が屋内を抜けるので室内に放出される熱が多く熱損失が少ない
屋内部分もある程度まではシングル煙突管に出来るので材料費が安くなる
二階の部屋を貫通するとその部屋も暖かくなる
見た目すっきり
屋根の上からの掃除がしやすい事が多い(急勾配の屋根を除く)
デメリット
施工が悪いと雨漏りの心配がある→DIYでの施工が難しい
二階の部屋を貫通する場合に煙突の存在が邪魔になる
工事費用が高い
薪ストーブ側から掃除をする場合、煤が屋内に散らないように養生が必要
どちらも一長一短です。
それぞれにあった方法で煙突の設置を考えられたら良いかと思います。
薪ストーブは設置方法が違ったとしても、火のある生活が日常を豊かに彩ることに違いはありません。
現在「山のえんとつ屋」では、在来の店舗を持たない煙突施工店様や工務店様などが10%程度、残り90%近くは個人のお客さまが購入してくださっています。
個人のお客様はDIY設置もしくは大工さんに依頼されていますが、「山のえんとつ屋」でも動画撮影を条件に、近隣の場合は設置施工のお手伝い、大工さんへのアドバイスなども可能です。
また、わからないことや質問があればメールやLINEでお気軽にお問い合わせください。
ちなみに、、、
我が家のストーブの煙突ももちろんDIYで施工しました。
最初は一重煙突の壁出しでした。
こちらは横引きが2mほどあり煙の引きが非常に悪かったです。
その為1シーズンでサヨナラしました。
その次はメッキのスパイラルダクトを利用して二重煙突を自作して屋根出しのなんちゃって二重煙突でした。
そしてそれは3年目に台風で見事に錆びたところから折れてしまいました。
亜鉛メッキは熱で溶けてしまい、普通の鉄の煙突と同じになり、さらに煤は酸性なので錆が思った以上に早く進みました。
三度目はホンマ製作所のステンレス製の溶接一重煙突で外部にはハゼ折り煙突でカバーをして内部にはセラミックファイバーを詰め込んでおりました。
こちらは一応問題なく使えておりました。
4‐5年は使ったかと思います。
そして最後は山のえんとつ屋で販売中の断熱二重煙突に取り替えました!
色々と行った為にかかった費用も高く、良いものに出会えるまでは長い道のりでしたが、今は皆さまに品質の良い煙突をお手頃価格で販売できていることが嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。