断熱二重煙突から可燃物までの距離について

断熱二重煙突にの設置について良く質問を頂きますのでそれにお答えいたします。

本当は図解で説明したら一番わかりやすいのですがパソコンを使い図を描く能力が足りないので…

近々検討をしてみます。

 

基本的には断熱二重煙突から可燃物までの距離は5センチ以上離してくださいとアメリカやヨーロッパでは規制されております。

この可燃物とは字のあるごとく燃えるものです。

つまり一般的には石膏ボードであっても上からビニールクロスを貼った壁で、建築基準法の内装制限を受けない認定を受けたビニールクロスであっても燃焼する可能性があると考えておいたほうが無難です。

また壁を貫通する際の下地に使われている木材や合板。

天井や屋根を貫通する時の合板やゴムアスファルトルーフィング等々…

とにかく火に投げ込めば燃えるものです。

これらの物との距離を最低5センチ以上を確保してください。

とアメリカでは規制しております。

断熱二重煙突の表面温度は高いときは70度前後まで上がることがあります。

なので二重煙突の表面から最低5センチの距離はあけてください。

 

では一重煙突つまりシングル煙突の場合はどうでしょうか?

この場合は壁の可燃物から45センチの距離をとる必要があります。

シングル煙突の場合は煙突の表面温度が高いときは300度近くに上がることがあります。

そのため期間この熱さにさらされますと45センチ以内にある可燃物を炭化させ発火の危険があるとされています。

 

では煙突の裏にヒートシールドと呼ばれる遮熱板をつければどうでしょうか?

この場合は壁の可燃物までの距離を1/2まで距離を短くすることが可能であると書かれています。

つまり煙突から可燃物までの距離45センチをそのの1/2である22.5センチまで近づける事が可能になります。

 

 

断熱二重煙突で一番気を付けるべきところは可燃物からの距離をしっかりと5cm以上取るという事です。

壁や屋根の貫通の際にはさらに安全を見越して耐火材のケイカル版等で可燃物を覆うと更に安全になるかと思います。

 

見える部分の変色や炭化は見ていれば気づきますので危険はほとんどないかと思われます。

一番危険なのは壁の中や天井の中、特に空気が密閉されて温度がどんどん上昇してしまう環境にある部分です。

そのような場所は定期的に開けてみて変色等ないか確認することを強くお勧めいたします!

皆さん気を付けて施工してください。

 

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